語学学習へのアプローチは各々異なる(修正再掲)
- 家庭教師のMIC
- 4月25日
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中学校からの日本の英語の学習は、文法を中心とした「読解」が軸になっています。しかし、適切な語学の学習法(アプローチ)というのは、人によって異なっているようです。
まず、①論理性が優位であるタイプの人と、②感受性が優位であるタイプの人とがいます。
論理性優位の人は、文法から論理的に語学を学習するのに向いています。しかし、感受性優位の人は、論理的に語学を学習しようとすると混乱してしまいます。
感受性優位の人は、とにかく沢山の基本文に慣れる作業を繰り返した方が、語学の習得に向いているようです。ところが論理性優位の人は、論理的説明なしにひたすら慣れるという作業をすると、混乱してしまいます。
次に、③視覚認識が優位であるタイプの人と、④聴覚認識が優位であるタイプの人とがいます。
視覚認識優位の人は、教科書の文字から言葉や文章を学んでいくのが得意です。しかし、聴覚認識優位の人は、とにかく文字を読むことに苦労するので、こうしたアプローチが苦手です。
ところが聴覚認識優位の人は、音だけで言葉を覚えることが得意です。反対に視覚認識優位の人は、音だけで言葉を覚えることは不得手です。
さらに、⑤表音文字が得意であるタイプの人と、⓺表意文字が得意であるタイプの人がいます。
ひらがなやカタカナに代表される表音文字の方が、漢字に代表される表意文字よりも易しい、という固定観念がありますが、必ずしもそうとは限りません。表意文字の方が得意だという人もいます。そもそも中国語は表意文字だけで成り立っています。
さらにこういう言葉を覚える上での特性は、成長や訓練によって変化していきます。誰しもが幼少期に言葉を学ぶにあたっては、②④⑤のアプローチを必要とするでしょうから。
私自身は、中学校時代は②③⓺でしたが、大人になってからは①③⓺になりました。表意文字の方が得意だったので、英語よりも中国語の方が学びやすかったです。ただ、中国語の文法は論理的に考えるよりも、かなり感覚的に慣れることが大切だったので、そこが非常に苦労しているところです。
まとめると、語学学習をする上でのアプローチは、個々人の特性によって異なります。
①論理性優位⇔②感受性優位
③視覚認識優位⇔④聴覚認識優位
⑤表音文字優位⇔⓺表意文字優位
まずは、それぞれの得意な部分からアプローチをしていき、苦手な部分は後からフォローしていくと良いでしょう。

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