良い友達は最高の先生
- 家庭教師のMIC
- 2024年5月22日
- 読了時間: 2分
往々にして成績の良い人は「頭の良い人」と呼ばれます。
私はこの「頭の良い人」という言い方が嫌いです。
確かに同じ学習をこなしても、個々人で成績の差は出てきます。それは、知能指数に代表されるように、生まれた時点でも個々人の脳の作りに違いがあるからです。
でも、「頭の良い人」とは、まるでその人が努力をしないで良い成績を収めているるかのような言い方です。いくら生まれつきの能力が高いからと言っても、努力をしていなければ、良い成績をとることはできません。
もしかすると、成績の良い人を「頭の良い人」と言うのは、「頭の良い人」を遠ざけて、自分が努力しないことを正当化しているだけなのかもしれません。
それよりも、成績の良い人が身近にいたならば、その生徒の長所を見て、率直に尊敬する方がよいのではないでしょうか。
なぜならば、そうすることで、その生徒のどのような行動が良い成績に結びついているのかが見えてくるからです。その良い成績に結びつく行動のうち、自分もできるものは真似してみましょう。
もちろん、人それぞれに個性は違いますから、真似したとしても上手く行くとは限りません。でも、自分なりの成績向上のヒントが得られる可能性が高いです。
私は高校生の時に、同級生が先生に質問に行くのを見て、一体何を質問する必要があるのか、と思っていました。しかし、ある時にその質問をそばで聞いてみたところ、自分が疑問にすら思っていなかったことを、そうした同級生たちは鋭く掘り下げて考えていることを知りました。
同級生がどのような質問をしているかを知ることで、全く違う視点で学習を見つめることができたり、あるいはどのようなことを質問すればよいかを学ぶことができました。この発見は、その後の成績向上につながり、また自分も先生に質問に行くようになりました。
反対に、相手の悪いところを見ていると、その人との関係が悪くなるばかりでなく、その悪いところが自分にも移ってしまいます。そうなると、成績向上も中々望めなくなります。
簡単にまとめると、成績の良い同級生がいたならば、「頭の良い人」と突き放すのではなく、その人の長所を見つめ、その行動を参考にして、自分の成績向上につなげて下さい。
相手の長所を見つめていると、その人との人間関係もよくなり、友達になれる可能性は高まります。そうなれば、お互いに研鑽できる仲になり、努力するモチベーションにもなっていくでしょう。

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