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自己表現の大切さ

  • 執筆者の写真: 家庭教師のMIC
    家庭教師のMIC
  • 2020年9月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年9月2日

英語圏の欧米諸国では、「演劇」が教育のカリキュラムに取り入れられています。それは、自己表現を学ぶことで、個々人が自己主張をしつつも、他者とのコミュニケーションを円滑にできるようにするためです。つまり、社会における様々な状況を想定して「誰か」を演じることで、喜怒哀楽を言動で表現したり、他者の感情を想定して反応を予想したりできるようになることが期待されているわけです。



日本以上に社会の亀裂が大きい欧米諸国で、果たして誰もが自己主張とコミュニケーションの折り合いをつけられているとは思えませんので、どこまで教育の成果が出ているのかは疑問です。しかし、自分の考えや気持ちを表現することは、コミュケーションの前提になりますし、自分の身を守る手段にもなりますので、やはり自己表現の訓練を行っておくことは大切でしょう。



日本の教育カリキュラムで演劇に相当するのは、行事である学芸会です。しかし学芸会での演劇は、子供たちが大人たちにどう喜んでもらうか、の場になっており、「誰か」の気持ちや状況を考えてみて、どういう表情をするか、どんな言葉を発するか、どんな行動をするのか、を考えて学ぶ場にはなっていません。



これは非常に残念なことです。というのは、自分の感情をどう表現して分からないと、人は変なところで鬱屈した感情を発散してしまうことが往々にしてあるからです。ですので、学芸会はそうした自己表現を学ぶ場としてもう一度捉えなおしてもらいたいです。



また、自己表現は演劇だけに限られません。文章を書くことや、音楽、美術も、自己表現の一つの手段です。PTSDを抱えた子供たちの治療法として、絵を描いてもらうことが有効な手段としてよく挙げられます。それは、学んだ言葉がまだ少なく、自分の感情をどう表してよいか分からない子供たちに、色や形で自分の感情を発露し、相手に受け止めてもらうためです。



往々にして、主要5教科以外の教科は、「役に立つの?」と軽んじられてしまいます。しかし、自己表現ができず、対人コミュニケーション手段を持たなければ、役に立つものも役に立たなくなってしまいます。



ですので、こうした演劇や音楽、美術、作文などの数値に現れにくい分野でも、しっかりと学んで、児童生徒さんには自分なりの自己表現の方法を身に着けてほしいと思っています。


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