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自分の特性に気づいてもらう

  • 執筆者の写真: 家庭教師のMIC
    家庭教師のMIC
  • 2020年10月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年1月24日

学習支援業に身を置くと、ついつい人の優劣を主要教科の成績だけで決めてしまいがちです。



もちろん、これまでの科学的研究成果の集約である主要教科の学びというものは大切です。しかし、主要教科の成績が良ければ、ヒトという生物に生来備わった、その他の五感~視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚~を疎かにしてよいか、というと、それは違うと思っています。


カフェを例として考えてみましょう。



居心地のよいカフェの、清潔感があり落ち着いた雰囲気は、見た目だけでなく、そこで流す音楽(Dコーヒーの音楽は、全国一律で流しているそうです)や、椅子やテーブルの居心地の良さ、それに香りで作られています。つまり、ヒトの視覚、聴覚、触覚や嗅覚に訴えているわけです。



また、カフェの飲食物のおいしさは、当然ながら味覚に訴えていますし、それだけでなく見た目や香り、時にはコーヒーを入れる音といった、視覚、嗅覚や聴覚にも訴えて作られています。



しかも、こうした感覚というのは、全て主観的なもので、個々人によって異なります。人によって食べ物の好き嫌いは全て異なるように。なので、他人の感覚への共感性というものも大切になってきます。つまり、「いい店」を作るためには、最大公約数的に共感できる感覚を察知することが大切になってきます。



したがって、学校の主要5教科の内容だけでは、よいカフェを作ることはできません。「おいしい」と感じるという感覚を大切にしないと、働く側としても、客としても、主要教科で学んだことを生かせなくなる可能性もあるのではないでしょうか。例えどんなにお金を稼いだとしても、本当は不味いと思っているブランドものに大金を払ってしまっては、お金を稼いだ意味もあまりありません。


私が家庭教師で行っていることの一つは、児童生徒さんに、自分の感覚の特徴をつかんでもらうことです。自分はどんな特性を持っており、それがどんな長所と短所につながるか。


というのは、こうした特性は学習面にも影響を与えているからです。分かりやすい例で言えば、どのように暗記をするかです。文字、形、音、色など、人によって暗記をする上で頼りにしやすい手段は異なります。ですので、自分がどの感性が強いかを知っておけば、暗記をするのも楽になります。


さらに、これからのAIが進化していく時代には、数値化される能力で行う仕事は相当部分AIに置き換えられます。多くの識者が指摘しているのは、これからの時代の仕事では、感性が重要になってくるということです。なぜなら、感覚の程度~例えば、どのくらい痛いか~というのは、数値化できないからです。


ですから、主要5教科や論理的思考だけでなく、各々の児童生徒さんがもつ様々な感性も大切にしたいと思っています。



もちろん主要教科の学習はとても大切です。どんなに素晴らしいカフェを作ったとしても、文書を読めずに違法行為を行ってしまったり、計算ができないために採算が取れなかったりしては、それもまた生きるのが困難になってしまいますから。


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