top of page
ブログ: Blog2

模擬試験の意味と受験の仕方について

  • 執筆者の写真: 家庭教師のMIC
    家庭教師のMIC
  • 2022年7月15日
  • 読了時間: 3分

3年生になり、受験が迫ってくると、模擬試験を年に複数回受けることになります。特に大学受験を間近に控えた高校3年生になると、毎月1~2回は各種模擬試験を受けることになりるでしょう。



その模擬試験を受ける意義は、①自分の実力を知る、②試験の問題形式と雰囲気に慣れる、③見直しをすることで実力を涵養する、ことにあります。


ree

ここで忘れて欲しくないのは③です。模擬試験の料金は、決して偏差値と合否判定を見るために対してだけでなく、配られる解説を参考にしながら見直しをすることで実力を伸ばすためにも払っているということです。



模擬試験の見直しは、どの学習参考書を解くよりも、成績を伸ばすうえで効果があります。


試験の際には集中して問題を解こうとしているので、問題も悩んだことも、書いた回答も鮮明に記憶に残っています。ですので、解説を見ながら、なぜ間違えたのか、どうすれば正答にたどり着けたのかを確認すれば、容易に実力が定着していきます。


ですので、試験後なるべく早く、記憶が鮮明なうちに見直しをするとよいでしょう。その時に、英語や古典では、分からなかった単語をピックアップして単語帳を作り暗記をすれば、さらなる成績向上につながります。


ree

一方で、模擬試験での順位や偏差値については、敏感になりすぎないでください。大切なのはあくまでも「大体の」合否判定です。なぜなら、模擬試験はあくまでも「模擬」なので、実際の試験とは採点方法が異なるからです。


と言うのも、本番の試験は学校教育の現場に立つ人たちである一方、模擬試験の採点者はマニュアルに沿った採点だからです。そのため、国語や英語・社会では、マニュアルが想定している以上の高レベルの回答をすると、時に×を付けられることもあります。


しかし、当然ながら本番では学校の教員が採点していますので、「マニュアルが想定している以上の高レベルの回答」には〇がつけられるでしょう。


ですので、模擬試験での細かい順位や偏差値に、気をもみすぎないで下さい。「大体の」合否判定が大切です。


ree

大学受験生は、毎月複数回の模擬試験を受験した方が良いでしょう。受験慣れをする、という意味だけでなく、模試の見直しが最高の参考書だからです。そちこちの参考書に手を出すよりも、ずっと効果があります。


しかし、中学生は毎月のように模擬試験を受ける必要はないと、私は思っています。なぜなら、中学3年生は、12月までは確実に受験範囲の授業を終えてはいないからです。そちらを疎かにして受験勉強ばかり考えていると、非常に非効率です。


さらに、中学校で毎月のように行われる実力テストは模擬試験とほぼ似通ったもので、しかも模擬試験よりも受験生が多いです(入札案件ですし…)。ですから模擬試験で志望校の合格基準偏差値を知ってしまえば、実力テストの偏差値をそれに照らし合わせれば、大体の合否判定はできます。


一方で、模擬テストを沢山受けて実力テストの見直しができなくなるのであれば、実力テストも模擬テストも受験した意味が半減します。


ree

私は中学3年生には、夏休み前、冬休み前、冬休み後の3回模擬試験を受けることをお勧めしています。


その意味は、

①夏休みに入る前に志望校の合格基準偏差値と自身の偏差値との差を知って、夏休みの課題を決める

②冬休み前にどの程度合格基準偏差値に近づいたかを見て、冬休みの課題を決める

③冬休み後に自分の立ち位置を知ることで、最終的な進路の決定を行う

ためです。


繰り返しになりますが、模擬試験は受けるだけでなく、見直しをすることまでが大切なのだ、ということを忘れないでください。


ree


 
 
 

コメント


宮城県仙台・富谷・大和・利府・大郷
家庭教師のMIC

bottom of page