昨年日本公開された教育に役立つ映画
- 家庭教師のMIC
- 2021年1月1日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年1月2日
私が見た範囲でですが、昨年日本で公開された映画のうち、親子で見て、教育に役立つ映画を紹介いたします。
冬休みの期間に、ぜひご家族でご覧になってみてはいかがでしょうか。
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
2016年に公開され、大ヒットした『この世界の片隅に』のロングバージョンです。戦時下での生活を描いており、歴史に興味関心をもてる映画です。
『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』
「ふつう」に生きられない主人公が、娘のために一人で宮殿を作り上げてしまう、という実話に基づいた映画です。アスペルガー症候群の理解にも役立ちます。
『ジョジョ・ラビット』
ナチスドイツ下のドイツでの暴力や差別、戦争という深刻な問題を、ユーモアを含めて現代風に描いた作品です。現在につながる問題を、入りやすい切り口で描き、現代の子供たちにも歴史を学ぶきっかけをくれる作品です。
『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
ワンちゃんのために、自然農法の農場を作り上げようとした夫婦のドキュメンタリーです。生物多様性の重要性や、食物連鎖について学び、命について考えさせられる映画です。
『ハリエット』
黒人奴隷解放運動の先頭に立った、ハリエット・ダブマンの半生を描いた映画です。アメリカでの黒人奴隷の状況や、南北戦争に至るまでの経緯を学べる映画です。
『エジソンズ・ゲーム』
「電流戦争」と呼ばれる、アメリカでの直流か交流かの電流規格をめぐる争いを描いた映画です。直流と交流について事前に学んでおくと、非常に面白いです。また、エジソンについての意外な事実を知ることもできます。
『アイヌモシリ』
阿寒湖のアイヌの人々の現代の生活や葛藤について描いた映画です。アイヌについて教科書で学ぶことはあっても、実際にどのような人々でありどのような生活をしているのかについて触れる機会は中々ありません。本編では、多くの現地の人々を出演者に採用していて、その実態に触れることができます。
『ウルフウォーカー』
17世紀アイルランドを舞台にした、芸術性の高いアニメ作品です。美術と音楽だけで感動します。また、本編に登場する「護国卿」は、清教徒革命の指導者クロムウェルをモチーフにしており、歴史を学ぶこともできます。
『エイブのキッチンストーリー』
パレスチナ系とユダヤ系の両親の下にアメリカで生まれた少年が、ブラジル料理を学び、両親の家族を和解させようと試みる作品です。歴史の教科書で取り上げられるパレスチナ問題やユダヤ(イスラエル)問題を学べると同時に、和解の困難さと和解のキーを示した映画です。
『ニューヨーク 親切なロシア料理店』
孤独で悩みを抱える人々が、ニューヨークにあるロシア料理店を中心に、めぐりあい、助け助けられ、それぞれの歩むべき人生を見出していく作品です。公民で習う、公助や共助について考えさせられる映画です。
こうした映画を観て、家族で話題にしてみると、児童生徒さんの学習にも好影響を及ぼすでしょう。なぜなら、学校の教科は、社会を見つめ、どう生きるかを考えるためのものだからです。
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