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志望高校の決め方

  • 執筆者の写真: 家庭教師のMIC
    家庭教師のMIC
  • 2020年7月31日
  • 読了時間: 5分

更新日:2020年7月31日

例年であれば、夏休みの期間となる時期になりました。

部活も終わり、多くの中学生はいよいよ本格的に受験に向けた態勢づくりに入っていきます。



そこで大切なのは、何よりも志望校選びになってきます。

宮城県では、公立高校1校+私立高校2校(+高等専門学校)を受験するのがスタンダードになっています。



ここでは、志望校の決め方についてのポイントをまとめておきたいと思います。

基本的には、「したいこと(want to do something)」「しなければならないこと(must do someting)」「できること(can do something)」を考えることが大切になります。



①進学先で何をしたいか、を考える。

将来なりたい職業が具体的に決まっており、かつそれを目指す決意と覚悟がある生徒さんは、その目的に合致した高校を目指しましょう。現在の高校は、ネットのホームページやパンフレットで自校の特徴を公開していますので、その情報を参考にすれば、その高校で可能になることは知ることができます。



一方で、なりたい職業が決まっていなかったり、漠然とした「会社員」や「公務員」という将来像を描いている場合には、なるべく偏差値の高い高校を目指しましょう。なぜなら、後述しますが、偏差値の高い高校では、偏差値が高いなりの教育が受けられるからです。そうすると、将来の進路の選択肢に幅が広がります。



反対に、偏差値が低い高校だと、そもそも国公立大学を受験するための教科を教えていないところもあるので、大学受験を考えるとどうしても不利になります。



また、部活動でどうしてもこの学校でしかできない、こういうことをやりたい、というものがあるのであれば、それを目指すのも良いでしょう。漠然とした意識で高校時代を過ごすよりも、打ち込めるものがある方が充実感があるため、学習面でもよい結果が期待できます。



ただし、大学進学は一切考えず、高校を卒業したら働きたい、という意思が決まっている場合には、商業や工業など、専門性のある高校を目指した方がよいです。そうした高校では、1年時から就職を意識した授業が行われますし、就職実績の蓄積も多いので、就職を考える際にはいわゆるナンバースクールよりも有利になります。



②合格偏差値を考える

模擬試験を受けると、合格偏差値と自分の偏差値が分かります。ここで大切なのは、あとどれだけ点数を取る必要があるのか、を考えることだけでなく、合格偏差値は高校合格後に受けられる/受けなければならない教育水準である、ということです。



高校の偏差値が高くとも、倍率が低いために合格できる場合があります。しかし、高校進学後に受ける教育は、倍率に基づいたものではなく、合格偏差値に基づいたものです。ですのでやはり合格偏差値を超えるだけの学習成果は挙げておきたいです。



また、冬休み後でも合格偏差値の近辺(-5以内)の成績が残せない場合には、志望校を再考した方がよいでしょう。やりたいことがあっても、そもそも合格できなければやれませんし、なにより高校の授業についていけない可能性が高いからです。



ですので、もし夏休みの時点で成績が第一志望の高校の偏差値に達していない場合には、現状での偏差値の±5の幅の中から複数の志望校を選んだ上で、下記③を考えてみて下さい。



③学校の特徴を考える

なじめる校風、なじめない校風というものは確実にあります。ですので、インターネットやパンフレットでの学校の情報だけでなく、より多くの情報を知っておくことが大切です。


そのための方法は、


a.オープンキャンパス&文化祭

オープンキャンパスに参加すると、学校の雰囲気や設備の状況を自らの目で確かめることができます。合う、合わない、というのは存外大切なので、疎かにしないでください。



また、個別に学校側に質問をできる場合もあります。その場合には、懸念しているリスク(後述)について質問をしてみて下さい(例えば、いじめ問題への対応や、過度な部活動の指導、長すぎる授業時間など)。その質問をすること自体が学校を変えるきっかけにもなるでしょうし、質問への回答から学校の指導者の質を見ることもできます。



文化祭は、学生の雰囲気や学習外での活動の実態を知ることができる好機です。もし、学習外での関心から進学を希望する場合には、ぜひとも参加してください。



b.知人や先輩の噂&口コミサイト

知人や先輩の噂や口コミサイトの情報も、使い方によっては進路決定の良い糧になります。ただし気を付けておきたいのは、あくまでも噂や口コミは個人的な主観に基づくもので、多くの人の意見を反映しているとは言い難いことです。



それでもこうした情報が大切になってくるのは、どの進学先にもリスクがあるからです。



当然ながら、どの学校も自校のマイナス面を宣伝したりはしません。また、基本的に保護者も生徒も自分の選んだ進路先を悪く言いたくはありません。ですので、高校に関する良い情報は沢山入ってきます。また、進路先を選ぼうとする時に、「こちらの高校の方が良い」と内心思っていると、確実にその高校に関するプラスの情報ばかりを集めてしまいます。



ですが、どういう教育であれ、正の面も負の面もあります。



例えば「自由な校風」を売りにしている学校があるとします。自分で生活時間を組み立てることが得意な生徒にとっては非常に良いです。しかし、自分で生活時間を組み立てることが苦手な生徒にとってはどうでしょう。なにをやってよいか分からずに混乱してしまい、結果的に何もできなくなることさえあります。



ですので、こうした噂や口コミでは、悪い評価を参考にしてみて下さい。ただし、繰り返しになりますが、その悪い評価はあくまでも個人的な主観に基づくものであって、学校の全体像を描いているものではないことには注意してください。あくまでも一例です。



それでもその悪い評価が参考になるのは、進学後にその悪い評価につながるリスクを受け入れられるか、を考える材料になるからです。そのリスクを受け入れられないのであれば、その高校の進学は考えない方が良いでしょう。反対にそのリスクを受け入れても、なおプラスの面が上回るのであれば、その高校への進学を考えた方がよいでしょう。




他にも進学先を考える上での個別の事情は様々にあるかと思います。そうしたことに加えて、上記したことが志望校を決定する上での一助となれば幸いです。

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