年度末にあたって
- 家庭教師のMIC
- 2021年3月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年4月1日
この1年間、様々な児童生徒の指導に当たらせていただいた中で、非常に私の学びになったことは、脳の多様性について、実感できたことです。
文章を読むこと一つをとっても、個々の児童生徒の脳の働きに合わせた読解法というものがあることは、今まで考えてもいませんでした。「こういう読み方が正しい」と思っていた自分の未熟さを恥じるばかりです。
また、図形の認識も個々の生徒によって異なっており、「こういう風に認識できないのはおかしい」と考えることは、生徒によってはとてつもなく苦痛であるということが分かりました。
私は、学校の教科というのは、社会がどのような論理で構成されているかを知る手段であり、それだけに学校の教科を学んでいないと、やはり社会で生きづらくなると考えています。「嫌いだからやらなくていい」、「この教科を切り捨てても合格できる」という考えに否定的です。
口先では「学校の成績なんて…」と言っている児童生徒でも、内心はやはり成績を残したいと思っています。でもそういう児童生徒にただ単に「努力しろ」と言っても、「ふつう」の作った秩序と、本人の脳の働きにズレがある以上、効果がないばかりでなく、その児童生徒をさらに追い込んで、やる気を無くさせてしまいます。
ですので、私としては、「努力できる条件」を整えるために、児童生徒が努力できるための「工夫」を教え、さらに努力したくなるように、その学習内容の中にある面白みを発見させてあげたいと思っています。
そのためには、まず私が単に「寄り添う」のではなく、児童生徒の様子を謙虚に観察するとともに、様々な知識を学ばなければいけません。
こうした思いを馳せるに至ったのは、ご家庭のご支持と、児童生徒が発信してくれる様々な情報のおかげです。
ここに感謝申し上げるとともに、これからのご指導ご鞭撻のほどを、よろしくお願いいたします。

コメント