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小学校高学年への過大な要求

  • 執筆者の写真: 家庭教師のMIC
    家庭教師のMIC
  • 2020年4月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年4月30日

近年、小学校高学年への学習量の要求が異常です。特に算数は、元々の中学校の指導内容が次々と盛り込まれるようになっています。



小学校のテストは最低90点取れて当然だという感覚をお持ちの親御さんも多いかと思います。しかし、今の指導内容は明らかに要求過大です。



中学校で数学ができない、という生徒さんは、大概小学校4年生の算数からつまづいています。理由は単純で、上記したように小学生への要求が過大だからです。



100年前と同様に、現代でも免疫がないウイルスがあるように、ヒトは生物としては進化しているわけではありません。単に人間が作り出した社会という道具が複雑になっているだけです。



なので、児童生徒さんの成長過程を考えずに、あたかもヒトをデータを読み取るコンピュータであるかのように要求を増やしても、対応できない方が当然です。しかも、学校での授業時間数は増えるわけでもないのに、教科数まで増えています。



現代の子供たちにこうした過大な要求が突き付けられる背景には、財界からの「即戦力」を求める要求があります。それに大手の学習支援業が乗っかっている状況のようです。それが文科省の指針として現れています。先般の大学英語入試をめぐる一連のごたごたが、何よりもそのことを示していました。



しかし忘れてはならないのは、人生100年時代と言われており、また終身雇用制度は今回のウイルス騒動でほぼ終わりを迎えるだろうということです。つまり、12歳や15歳、18歳の受験で人生が全て決まるという時代ではなくなります(もしそうならなければ、日本社会は人材を確保できず、没落していきます)。



そう考えた時に大切なのは、序列争いではなく、基礎的な学力をきちんと身に着けて、長い人生の中で学びなおしができるようにしておくことではないでしょうか。



ですので、小学校でのあんな異常に過大な要求に全て応えなければならない、と思わないで下さい。テストでは70点取れていれば十分ではないでしょうか。点数ではなく、基礎的な学力が備わっているかどうか、に注目してください。支離滅裂な教育行政の要求による序列争いに基づいてお子さんを判断しないよう、お願いしたいです。



大切なのは、長い人生の中で新たなことを学ぶ能力が具備できるかどうか、です。

遊ぶことも読書をすることも必要です。「良く学び、よく遊べ」という教育の基本を忘れないで欲しいと思います。



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