家庭教師としてお約束すること
- 家庭教師のMIC
- 2020年2月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年2月19日
私は家庭教師を、「勉強の問題の解き方を教える仕事」だとは思っていません。
なぜなら、人は機械ではありませんから、千差万別です。そこで特定の学習の仕方を強制しても、それに合う児童生徒と合わない児童生徒が出てきます。ですので、まず児童生徒さんの特性や、置かれた環境をじっくりとコミュニケーションをとることで把握する必要があります。
ですから、学習を指導する際にも、「こうしろ」と一方的にあるやり方を強制するのではなく、コミュニケーションをとりながら、個々の児童生徒に見合ったやり方を、一緒に模索することを心がけています。 実はほとんどの児童生徒さんの成績を簡単に伸ばす方法があります。それは、恐怖によって学習を強制することです。軍隊で兵士が命令を聞くようになるのは、暴力による制裁と、抽象的な教えによる洗脳教育があるからです。同じように、怒鳴り散らし、暴力を加えて「教育」を行えば、児童生徒さんも立派な受験兵士に育ち、優秀な成績を残すでしょう。
しかし、そのような教育によって培われると、組織にしがみつき、他人の命令によってのみ行動する人格になり、自分で考えて人生を歩むことはできなくなります。また、どの学校に行ったかで、人生の全てが決まるわけではありません。人生100年時代と言われている現代において、20歳までの受験人生での成果で人生が決まるはずはありません。優秀な学歴を持った人たちが往々にして過労(自)死に追い込まれる原因の一つは、受験に失敗して「落ちこぼれ」になったら生きていけない、という強迫観念に駆られているからです。
ですので私は、もっと長い人生と広い世界を視野に入れながら、学生時代での学習を位置付けるよう心がけています。
そのためには私自身が幅広い知識を得る努力をしなくてはなりません。
ですので、最低限次のことは親御さんと児童生徒さんにお約束します。
①紙媒体で新聞を毎日読む
:ネットで得る情報はどうしても自分の志向に偏ってしまう一方で、新聞は幅広い情報を網羅して届けてくれます。これに加えて国際的な視野を得るために、『ニューズウィーク』誌は毎週欠かさず読んでいます。こうして幅広い知識を日常的に得る努力をしています。
②日常的に読書をする
:ネットの情報は断片的なものが多く、現代人はそれらを自分に都合よく組み合わせてしまう傾向があります。それは、知識とは言い難いです。きちんと文脈のある本を日常的に読むことで、新たに得る知識も体系化できるよう心がけます。
③多くの文化芸術に触れる
:人生は学校で習う5教科だけによって成り立つものではありません。日常的に映画館や美術館、博物館等に行って文化芸術に触れることにより、多様な人生のあり方を認識するよう心がけます。
日常的にこのように心がけて、まず自分が学ぶ姿勢を保ち続け、児童生徒さんに学ぶ楽しさを伝えたいです。

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