児童生徒の慢性疲労に注意してください
- 家庭教師のMIC
- 2021年6月21日
- 読了時間: 2分
コロナ禍が始まってから、児童生徒に疲労の色が濃くみられます。特に2年目に入ってから、我慢の限界に達したかのような児童生徒が多いです。
考えてみると、昨年度はコロナ休みの遅れを取り戻すために、無理矢理な授業スケジュールが組まれ、学習以外の、いわば児童生徒が楽しみにしていたイベントは大幅に減りました。
それだけでなく、学校にいる間はずっとマスクをつけっぱなしで酸素不足になり、クラスメイトと喋る機会も奪われ、給食の時間も黙って前を向きながら食べるという状態です。
つまり、学校に余裕がなくなっているため、児童生徒によっては、学校は我慢大会をするだけの場所になっています。
こんな状態でストレスが溜まらないわけがありません(教員はそれ以上のストレスをためており、精神的に不安定な方も現れているため、それがまた児童生徒にストレスを与えています)。
ストレスを溜めすぎると、当然ながら精神的に不安定になります。精神的に不安定になると、命に関わる問題が生じかねません。
心の疲れは身体にも現れます。心と身体には相互作用が働きます。心が疲れていると身体も疲れます。身体が疲れると心も疲れます。
ところが、保護者の方は児童生徒の身体の変調には気づきにくいです。保護者「なのに」気づかない、のではなくて、保護者「だから」気づかないのです。なぜなら、児童生徒に毎日接しているので、児童生徒が心身に異常をきたしても、その異常な状態が日常になってしまい、「当たり前」になってしまうからです。
そこで、よい基準を発見しました。厚生労働省が児童生徒の身体の異変への注意を喚起していました。
児童生徒が「疲れた」とよく口にするようになっているのであれば、保護者の方は一度こちらのサイトをご覧になって下さい。慢性疲労は決して軽く見てはいけません。重大な心身の病気のサインである場合もあります(そうではない場合もあります)。
世の中児童生徒に対して学習成果ばかりを要求する傾向が強まっています。しかし、健康あっての、命あっての学習成果です。保護者の方々に置かれましては、第一に児童生徒の健康を優先していただきたいと存じます。

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