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児童生徒が学校で問題に遭遇した時に(修正再掲)

  • 執筆者の写真: 家庭教師のMIC
    家庭教師のMIC
  • 2024年5月29日
  • 読了時間: 3分

児童生徒が学校で何か大きな問題に遭遇した時には、当然ながら学習ははかどらなくなります。


そんな時に「やる気がない」「気合いを入れろ」などと言っても、児童生徒は益々落ち込んでしまい、学習どころではない状態に陥ってしまいます。


とりわけ、発達障害傾向が強かったり、知能指数が低めであったりする児童生徒は、そのような問題に遭遇しやすいです。発達障害や知能障害の問題は、それ自体よりも、発達障害や知能障害によって引き起こされる社会とのズレによるストレスや、そのストレスによって本人と本人に関わった他者への二次的ダメージのの方が深刻です。




では、そのような状況に遭遇した時に、家庭教師はどうすべきでしょうか。


私はこれまで何度か、児童生徒の特徴を認めた文書を保護者の方を介して学校に届けています。その理由は、家庭教師という1対1の授業であるからこそ観察し、発見できる児童生徒の状況や特徴があるからです。


学校は集団指導の場ですので、教員はどうしても個々の児童生徒の特徴の細部をじっくり観察することはできません。


また保護者の方は、毎日児童生徒に身近に接しているので微細な変化に気づきにくい上に、比較対象になる児童生徒と接する機会が少ないため、むしろ児童生徒の特徴を当たり前に捉えすぎて、問題の所在を把握しづらくなります。




しかし、週一回程度接する家庭教師ならば、身近に接しながらも児童生徒を相対視できるので、当該児童生徒が何らかの大きな問題を抱えている兆候を発見しやすいです。


また、児童生徒もしがらみの少ない家庭教師ならば、自分の抱える悩みについて相談しやすいようです。特に反抗期にある場合には、親には悩みを打ち明けにくくとも、家庭教師には話せる場合が多いようです。




私は家庭教師は単に勉強を教える仕事だとは思っていません。児童生徒が勉強できる環境を整える仕事なので、児童生徒の悩みの相談にも当然に乗るべきだと思っています。


ただし、家庭教師は医師でも学校の教師でも、ましてや保護者でもありません。自分から児童生徒の悩みをすべて解決しようなどとは決して思いませんし、それはやってはいけないことです。




児童生徒が学校生活で大きな問題を抱えていることを発見したら、まずは保護者の方に報告し、相談に乗ります。その上で保護者の方が学校側と相談することで問題が解決すれば、私はそれ以上は問題に介入しません。


ただし、保護者の方が学校側と話し合う上で必要であれば、その児童生徒の特徴や最近の様子について文書を認めて、保護者の方に渡します。


児童生徒が何らかの障害等を持っており、通院している場合も同様です。通院によって、副次的な問題が解決すれば、私はそれ以上問題に介入しません。


ただし、現状が深刻で、かつ必要な場合には、医師に児童生徒の様子や特徴について文書を認め、保護者が医師と話し合う際の参考資料にしてもらいます。この時には、児童生徒の指導について、医師からアドバイスをもらえるように、保護者の方にお願いすることもあります。




繰り返しになりますが、私は家庭教師の仕事は、勉強を教えることよりも、自主的に学習に取り組める環境を整えることが大切だと思っています。ただし、医師や学校教員ではないことを自覚し、必要以上に出しゃばらないことも忘れてはいけないと考えています。


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