中学生は模擬試験を全て受ける必要はない(修正再掲)
- 家庭教師のMIC
- 2023年5月23日
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宮城県でも中学生向けの模擬試験があります。代表的なのは「みやもし」です。でも、「みやもし」やその他の模擬試験を全部の回数を受ける必要はない、と私は思っています。
わたくしが生徒にお願いしているみやもしの受験回数は3回です。7or8or9月、11or12月、1月です。夏休み前後と冬休み前に自分の学力を把握し、合格基準偏差値との差を確認してもらいます。その上で、冬休み後に進路確定のために受けてもらいます。
模試を3回だけ受験することを勧める理由は、第一に12月までは学校で習っている内容をまず優先的に学んで定着してもらいたいからです。先取りをするよりも、学校で習うことの予習と復習する方が、相乗効果があります。あれもこれもと手を出しすぎると、かえって全て身につかなくなってしまうことさえあります。
第二に、実力テストもあるからです。学校の実力テストは、県や市の規模で行うので、そこでの偏差値は、みやもし等で得られた合格基準偏差値に照らし合わせてみれば、生徒自身の成績の現状をおおよそ把握できます。
模試3回だけでも、模試と実力テストの合計数は、多い市町村では10回くらいになってしまいます。試験は見直しをするまでが試験ですので、それを全て見直しすれば、相当実力が備わります。反対に、見直しをしなければただ偏差値を出すだけの作業になってしまいます。模試や実力テストは、見直しができる程度で受けましょう。
最近、高校一年生の燃え尽き症候群が問題になっています。高校に入ることだけを考えて、半年以上「勉強」漬けになり、ようやく終わった、と思っても、ナンバースクールであれば高校入学前に大量の予習の課題が出されます。
高校受験に臨む際には、メンタル面も含めた体調管理が大切です。休息や気分転換というのは絶対に必要です。そうでないと、高校に入ってから崩れる危険性もあります。高校受験では高校に入ってからもまた学習に向かっていける精神的余裕を持っておくことが大切です。
ですので、受験生の模試の受けすぎには甚だ疑問に思っています。模試を受け続けると、休日が全く無くなってしまい、心休まる暇がなくなります。
私は生徒の受験の合否以上に、高校合格後の生活を一番心配しています。過去に指導していた生徒が、高校に入ってから学習も部活も遊びも充実させていることを耳にすると、一番ほっとします。

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