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中学校の5教科は、何点取ればよいのか?

  • 執筆者の写真: 家庭教師のMIC
    家庭教師のMIC
  • 2022年3月21日
  • 読了時間: 3分

中学生の皆さんは、学校の先生にも保護者の方にも、「良い成績をとりなさい」と言われることが多いかと思います。



でも、「良い成績」というのは何点なのでしょうか。



もちろん5教科500点取れれば、文句なしの「良い成績」です。ですが、「絶対に500点取るんだ!」と考えていても、あまり意味がありません。


学校で教わる教科というのは、「真理」ではありません。あくまでも、現在分かっている科学に基づいて作られている「仮説」です。ですので、将来教科の内容が変わることもあります。私の中学校時代に紹介されていた源頼朝や足利尊氏の肖像画は実は別の人物の肖像画だったことが判明し、今では教科書や参考書では使われていません。



では、学校の教科は学ばなくて良いのでしょうか。


それも違います。なぜなら、この社会というのは学校の教科で習ったことを前提に作られ動いているからです。学校の教科で習ったことを多く学んでいれば、それだけ社会で生きやすくなります。つまり、社会の仕組みが理解しやすくなるので、大人になって様々な問題に出くわした時に対処できる可能性が高まります。


要するに、そもそも社会というのは、「真理」によって作られているわけではなく、「仮説」によって成り立っています。その「仮説」を学校では学んでいるわけです。



では、その「仮説」で成り立つ試験で、どのくらいの点数を取ればよいのでしょうか。


第1に、最低限の目標としては、5教科300点を目指してください。つまり、平均60点です。その理由は、社会で活動するに際して必要な資格試験の合格点数の大半が60点だからです。


資格試験の合格点数の多くが60点だと聞くと、「そんなに低いのか」と驚く人もいるかもしれません。


でも、社会では1人で生きているわけではありません。仕事でも生活でも、他人に頼ります。その際に、2人の互いにミスをする確率が40%ずつであれば、0.4×0.4=0.16で、ミスをする確率は16%まで減ります。もっと多くの人が集まれば、ミスはもっと減ります。


だから、最低でも60点の平均点を目指してもらいたいです。



第2に、いわゆるナンバースクールを目指す場合には、5教科450点を維持していれば、大体目標に到達できる、と考えてください。


往々にして、校内での順位を気にして450点以上の点数を取っていても、納得しない生徒さんがいます。


しかし、学習というのは中学校で終わるわけではありません。高校に入ってからも続きます。懸念されるのは、高校受験で力を使い果たして疲れ切り、高校に入ってから中退する生徒が、近年少なくないことです。


校内での順位は、所詮井の中の蛙の世界です。競争しているのはもっと広い世界です。細かい順位を気にするよりも、自分がどれだけ達成できたかを確認してください。



第3に、5教科400点を取れば、とりあえず自分は優秀な成績を出せた、と納得してください。5教科400点であれば、平均80点です。80点というのは、大学では単位がAに相当し、最優秀の成績になる大学も少なくないです。


「80点しかとれなかった」のではなく、「優秀と見なされる80点の基準を超えた」のですから、とりあえず自分に納得してください。その上で次の目標を立てましょう。



近年、学習熱が高まることによって、「絶対に優秀でなければならない。500点に何としても近づかなければいけない」という強迫観念が強まっています。


しかし、中学校での成績が5教科100点台でも、立派に生きている大人もいます。一方で、学校の成績「だけ」で人生が決まると誤解して、優秀な成績を残していても、大人になってから身を崩した人も沢山います。



学校での学習は大切です。学業成績が良い方が、社会に出てから生きていきやすいことは確かです。でも、学校での学習だけで人生が決まるわけではありません。


そのことを忘れずに学習に励んでもらいたいです。


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