「お母さんが」…
- 家庭教師のMIC
- 2020年2月27日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年2月28日
「学習支援業」の方々がネットで配信している情報の中で驚かされるのは、「お母さんが子供にXXをさせなさい」、「お母さんが子供にXXをさせないようにしなさい」というものです。
「学習支援」って、親御さんの負担を減らすためにあるのではないでしょうか。
また、「イクメン」をもてはやす現代でも、「お母さん」を強調するのはいかがなものでしょう。
先般書いたことで、誤解を招くなぁ、と思って消したことに、科学的に実証されている子供の成績と関連することは、実は母親の読書習慣である、ということがあります。
ですが、おそらくほとんどのお母さま方は、「無理言うな」というのが、本音だと思います。
世の中恐ろしいほど「お母さん」信仰にあふれています。
・お母さんが家事をしなさい。
・お母さんが弁当を手作りしなさい。
・お母さんが子育てを全て担いなさい。
さらに、
・所得が足りないなら、お母さんが仕事をしなさい。
・専業主婦なら、お母さんが学校や地域のボランティアをしなさい。
おかしいです。ただでさえ、お子さん方の「ママの取り合い」の格闘に苦戦しているのに。
「お母さん」は、自分の時間を持ってはいけないのでしょうか。
「母親の読書習慣と子供の成績に相関関係がある」というのは、
要するに、
「母親が他人に束縛されない自分の知的好奇心を満足させられる場がある」、
ということです。
つまり、「お母さん」に余裕が生まれれば、児童生徒さんにも余裕が生まれます。
児童生徒さんに余裕が生まれれば、知的好奇心は育まれていきます。
ですので本当に問題なのは、「お母さん」に自己犠牲を強いる社会のあり方ではないかと思うのです。
ですので、私がお母さん方に唯一求めるのは、「母親」とか「妻」という立場ではなく、ご自身がご自身として楽しめる独りの時間を持ってください、ということです。
ただ、このためにはご家庭の、さらには社会の理解が必要なわけです。
まだまだ男性優位のこの社会、大切なのは男性が変わり、政治や社会を変えていくことなのでしょう。
私自身は限られた時間で、ご家庭に接する立場です。ですがその中で、お母さん方が「母親」や「妻」という立場でなく、ご自身が楽しめる時間を作れるように、微力ながら尽くしたいと思います。
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