自閉症の人々の世界観を描いた『僕が跳びはねる理由』
- 家庭教師のMIC
- 2021年4月24日
- 読了時間: 1分
原作は重度の自閉症患者である東田直樹さんが13歳の時に書いた書籍です。
部分が先に飛び込んでくる、1人が好きなわけではない、頭で考えたことがすぐには口に出せない、記憶が時系列的に並ばないなど、自閉症スペクトラムの世界に生きる人々の感覚を見事に言葉で表現しています。
本編では、そうした自閉症患者が文字盤を使ってコミュニケーションをとる様が映し出されます。そこから紡がれる言葉で表現された世界は、実に奥深いものでした。
もしかすると、私たちが生きる世界は「自己主張しなさい!」という言葉で、そうした奥深く、中々言葉に表せない世界を持った人々を抑圧しているのかもしれません。
自閉症の特徴を少しでも理解するのに寄与することに加えて、ちょと立ち止まって私たちの生きる世界の「正しさ」を再考してみるのに実に良い映画でした。
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